インテルのミリンコビッチ=サビッチ獲得は非現実的…ラツィオ会長は今夏も高額移籍金を要求か

[写真:Getty Images]

ラツィオからセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(28)の獲得を目指すインテルだが、現段階で望みは薄いようだ。

セリエA屈指の実力派MFとして知られるミリンコビッチ=サビッチ。5~6年にわたって移籍市場を賑わしてきた人気銘柄は28歳となり、ラツィオとの契約も残り1年という状況で、延長オファーを固辞しているとされている。

ラツィオとしては今夏で売却するか、2024年夏に“ゼロ円放出”するかのいずれかを迫られている状況。現段階でミリンコビッチ=サビッチは恩師のシモーネ・インザーギ監督率いるインテルと4年以上の長期契約で個人間合意しているとみられている。

しかし、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長に主軸選手を安売りするつもりはなし。イタリア『カルチョメルカート』によると、移籍金として4000万~5000万ユーロ(約63億1000万~78億9000万円)を要求しているという。

インテルも中盤補強のメインターゲットはあくまでサッスオーロのイタリア代表MFダビデ・フラッテージ(23)。収支バランスを考慮しても中盤だけで2人に多額のコストを投じることは非現実的で、ラツィオへのアクションを保留せざるを得ない状況と考えられている。

また、ミリンコビッチ=サビッチにはユベントスも手を伸ばしているものの、状況はインテルとほぼ同じ。昨シーズンの大会賞金で財政が改善されたインテルと違い、ユベントスは現在も苦しい経営状況下にあり、獲得が難しいことは想像に難くない。

したがって、現段階でミリンコビッチ=サビッチは今夏もラツィオ残留が濃厚。さらに、ロティート会長も契約延長を諦めきれないとのことだ。

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