学術会議見直しに反対5万4千人 研究者有志、内閣府に署名提出

 日本学術会議の会員選考に第三者を関与させるとした学術会議法改正案に反対する約5万4千人分の署名を研究者有志が集め、所管する内閣府に3日、提出した。政府は先の通常国会での法案提出を見送ったが、有志は今後改めて提出される可能性があるとして、学術会議の独立性が侵害されるのを懸念している。

 記者会見した発起人の古川隆久・日本大教授は「5万に達したのは十分意味がある。研究者を中心に、学術会議の自律性が脅かされることに危機感を覚えている人がかなりいるのではないか」と話した。署名した多くは研究者だという。

 署名活動は研究者有志が4月20日から約2カ月間、オンラインで実施した。

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