朗読30年、思い出つづる記念誌 釜石・ハマナスの会、決意新たに

視覚障害者に届ける記事を読み、録音する藤原由香里会長(右)ら

 釜石市の朗読奉仕「ハマナスの会」(藤原由香里会長)は、発足30周年の記念誌を発行した。新聞記事から季節の話題などを選んで音声データ化し、目が不自由な人たちに届ける活動を続け、利用者の感謝や朗読関係者の思い出がつづられる。全会員7人は「声」にこだわり情報を届ける決意を新たにする。

 「皆さん、お変わりございませんか」。ほっとする穏やかな語り口。アクセントや間の取り方に細心の注意を払い、記事を読み上げCDに収録する。2日、同市小佐野町の市立図書館視聴覚室に50~80代の全会員が集まった。

 この日持ち寄ったのはSL銀河のラストランや釜石よいさの復活を伝える記事など20~30本。黒板に項目と録音時間を記し、70分ほどに収まるよう選別して音訳した。

 同会は会員を募集中。問い合わせは市立図書館(0193.25.2233)へ。

ハマナスの会が発行した30周年記念誌

 

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