「自然環境への不安解消を」 広島・太田川上流に検討の治水ダム 専門家から意見

国土交通省が太田川上流部(広島)に建設を検討している新たな治水ダムについて3日、専門家から意見を聞く会が開かれました。

国土交通省は、太田川の洪水調節機能を高めるため、「河川整備計画」に太田川上流部に新たなダムを建設する案を盛り込むことを検討しています。

6月に太田川流域の住民から意見を募ったところ、「頻発する大雨への対策として早急に計画を進めてほしい」といった賛成意見もあった一方で、自然環境への影響の懸念から建設に否定的な声もあったということです。

専門家からは、「自然環境への不安解消のため引き続きの調査が必要」だとか、「新たなものをつくった後にはそれに対応した環境をつくる必要がある」といった指摘がありました。

中国地方整備局 太田川河川事務所 高畑栄治 所長
「太田川流域の地域の安全度をあげていくことが、われわれのミッションでありますので、そのために何が1番有効なのか、そういったことはこれから調査検討の中でいろいろと考えていくべきことかなと思います」

国土交通省は、今回の意見をふまえて関係機関と協議した後、今月下旬に河川整備計画を変更する予定です。

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