エンブレムを「前のデザインに戻してほしい」9つのチーム

デザインが変更されるたびにファンの間で論争が巻き起こるエンブレム。

最近はデザインのアイコン化が進むが、それを現代的と歓迎する声もある一方で、古き良きデザインを懐かしみ“復活”を望む声も少なくない。

ここでは、デザインの復活を希望する声が多そうな9つのチームのエンブレムをご紹介しよう。

ユヴェントス

2022-23 adidas ホーム ユニフォーム

2014-15 adidas ホーム ユニフォーム

エンブレムを戻してほしいという声が最も多いチームかもしれない。2016-17シーズンを最後に雄牛のエンブレムに別れを告げ、現在のデザインに変更となる。当初は上部に“JUVENTUS”入りだったが、20-21シーズンからは「J」のみとさらにシンプルなデザインへと姿を変える。

エラス・ヴェローナ

2021-22 Macron ホーム ユニフォーム

2019-20 Macron アウェイ ユニフォーム

エラス・ヴェローナは2020-21シーズンから、双頭の鷲の頭部のみをデザインした現在のエンブレムの使用を開始。縦じまは消えたが、中世ヴェローナの街を支配したスカラ家の紋章である梯子は残されている。だが“黄青ストライプ”のほうがエラス・ヴェローナらしいデザインだ。

パレルモ

2022-23 Kappa ホーム ユニフォーム

2009-10 Lotto アウェイ ユニフォーム

2000年代のセリエAで躍進したチームを象徴するブラック&ピンクの盾形のエンブレムは、18-19シーズンを最後に役目を終えた。19-20シーズンからの新エンブレム変更は、財政難によりセリエBからセリエDに降格し、クラブ名変更並びに新体制で再スタートを切ったタイミングと重なる。

インテル

2022-23 Nike ホーム ユニフォーム

2015-16 Nike ホーム ユニフォーム

インテルは2021-22シーズンより左側の現在のエンブレムに変更。デザイン自体はユヴェントスほどの極端な変更ではないのだが、それもで旧エンブレムの復活を望む声は後を絶たない。ゴールドも加えてこそインテルのエンブレムという、そんな印象である。

ナント

2022-23 Macron ホーム ユニフォーム

2016-17 Umbro ホーム ユニフォーム

フランスの古豪ナントは大西洋に面した港街のチーム。エンブレムには一時期を除き、ホームタウンであるナントの街の紋章と同様に帆船を描いてきたが、2019-20シーズンのデザイン変更と同時に消し去ってしまった。その新エンブレムのデザインは完全に“ユヴェントス化”である。

アトレチコPR

2023 Umbro ホーム ユニフォーム

2017 Umbro ホーム ユニフォーム

エンブレムのアイコン化(リブランディング)の波は南米にも。ブラジルのアトレチコ・パラナエンセはレッド&ブラックのストライプが格好よい丸型の旧エンブレムを捨て去り、ブランドロゴのようなデザインへ変更となる。

ユニフォームのデザインもそうだが、エンブエム変更以降は南米でも屈指のモダン志向のクラブとなった。

ウェストハム

2022-23 Umbro アウェイ ユニフォーム

2015-16 Umbro ホーム ユニフォーム

ウェストハムはエンブレのデザイン変更が比較的多いクラブだが、クラブの象徴であるハンマー2本だけを描いた現在のものは2016-17シーズンから使用。ブーリン城を描いた1960年代からの“城エンブレム”は姿を消した。

リヴァプール

2018-19 New Balance ホーム ユニフォーム

2008-10 adidas ホーム ユニフォーム

リヴァプールはキットサプライヤーがadidasからWarriorに変わった2012-13シーズンから、現在のシンプルなライヴァーバードに変更。これは60年代から80年代にかけて使用したデザインの再登場といえるものだ。

だが、現在の公式なエンブレムは11-12シーズンまでユニに付けていた右のデザインで、少々ややこしいがユニのライヴァーバードはロゴという位置付けに近い。

ライヴァーバードロゴへの否定的な声はそれほど聞かれないが、上部にシャンクリー門を描き両脇に“ヒルズボロの悲劇”の犠牲者を悼むエターナル・フレームを配するエンブレム。このデザインのユニ再登場を願う声は少なくない。

アトレティコ・マドリー

2022-23 Nike ホーム ユニフォーム

2009-10 Nike ホーム ユニフォーム

アトレティコ・マドリーに関しては戻してほしいというよりも、実は戻すことがほぼ確定している。

サポーター、ソシオ、さらにはディエゴ・シメオネ監督も不満を漏らしていた2017年からの現エンブレム。以前から変更の要求する声は多かったが、先月末にクラブ会員(ソシオ)を対象にエンブレム変更に関する投票を実施。その結果、約90%の賛成票を得たことで変更案が可決された。

変更には権利関係のクリアなど幾つものプロセスがあり、それには膨大な時間と費用を要するというが、2024-25シーズンは以前のエンブレムがほぼ間違いなく帰ってくる。

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クラブは公式サイトでそのニュースを報じた際に、上記の青縁取りのエンブレムを掲載していたが、ファンがユニの胸に望むのはクラブの栄光と共にあった金縁取りの方だろう。

現時点で24-25シーズンのユニフォームにどちらを付けるのかは不明だが、来年の今頃には答えが出ているはずだ。

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