「食べたからにはぜひ勝って!」藤井聡太七冠の“勝負飯”は老舗店一番人気の「カツハヤシ」 棋聖戦第3局

将棋の藤井聡太七冠に佐々木大地七段が挑む棋聖戦第3局が7月3日、静岡県沼津市で行われ、藤井七冠が勝利し、タイトル防衛に王手をかけました。対局の結果と同じくらい注目を集めるのが、昼食の「勝負飯」とおやつ。今回は、何が選ばれたのでしょうか。

7月3日、沼津市の沼津御用邸記念公園で行われたのは、藤井聡太七冠が佐々木大地七段の挑戦を受ける棋聖戦五番勝負の第3局です。勝った方がタイトルに王手をかける一戦を前に、2日夜、2人は意気込みを語っていました。

<藤井聡太七冠>

「今回はお天気にも恵まれて、さきほど御用邸の園内を見て回ることができたんですけども、本当に改めて素晴らしい対局だなという思いを強くした次第です」

<佐々木大地七段>

「山場となる第3局。鬼門の後手番となりますので、精一杯準備してきたんですけど、いい結果になるように頑張りたいと思います」

対局は3日午前9時にスタート。藤井七冠はいつも通り、お茶を口に含んでから初手で「飛車先の歩」を突きました。会場には、将棋ファンや地元の人が集まりました。

<ファン>

「地元でやるのでその雰囲気を感じたいと思って来た」

「愛知県から来た。藤井聡太七冠を応援しています」

対局ごとに注目を集めるのが、2人が食べる「勝負飯」と「おやつ」です。今回、藤井七冠が選んだランチは、創業47年の老舗・千楽北口店の「カツハヤシ」。店で一番人気のメニューです。玉ねぎやトマトピューレなどをふんだんに使い、3日間煮込んだデミグラスソースをベースにしたハヤシライスに分厚いとんかつが乗ります。

藤井七冠が選んだメニューは必ずといっていいほど人気が出るため、千楽北口店では4日、普段の倍の食材を仕入れて対応する予定です。

<千楽北口店 大竹浩司シェフ>

「カツハヤシを食べたからにはぜひ勝ってください」

一方、おやつに選ばれたのは、2022年2月、三島市にオープンしたばかりの「ALBEDO」。提供されたのは、ガトーショコラ ストロベリーソースと焼きメレンゲと戸田塩のアイスクリームを添えた特別プレート。東京のフレンチレストランで修業を積んだ27歳のシェフが作ります。

<ALBEDO 佐野正汰郎シェフ>

「やっぱりおいしいといってくださるのが一番うれしい。ぜひ、店にもいらしてください」

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