香港政府統計処が３日に発表した５月の小売売上高（速報値）は、前年同月比18.4％増の344億7,300万HKドル（約6,400億円）だった。６カ月連続でプラス成長となり、４カ月連続で２桁の伸びを維持した。
商品・販売経路別では「宝飾品・時計・高額贈答品」が51.8％増と大きく伸びた。「衣類・靴類・関連製品」は35.5％増、「その他消費財」は26.6％増だった。「耐久消費財」は8.8％増となり、前月のマイナスからプラスに転じた。
一方、「燃料」は13.7％減に落ち込んだ。「スーパーマーケット」は0.2％減となり、前月（7.9％減）からは減少幅を縮小した。
政府報道官は、インバウンドの回復と消費マインドの改善による恩恵を受け、小売売上高は前年同月と比べてはっきりと増加していると説明した。
５月のオンライン販売による売上高は3.7％減の21億7,000万HKドルだった。小売売上高全体に占める比率は6.3％だった。
政府報道官は、小売業の業況は向こう数カ月改善が続くとの見方を示した。輸送と受け入れ能力の拡大により、インバウンドは引き続き増加すると予測。労働市場の改善と政府が配布している電子消費券も消費を後押しする要因になるとみている。
１～５月の小売売上高は、前年同期比21.0％増の1,719億4,100万HKドルとなっている。
