オリオールズ・ラッチマン 父とともにホームラン・ダービー参戦

アドリー・ラッチマン(オリオールズ)は数年にわたって、父ランディといつかホームラン・ダービーでタッグを組む可能性について話をしてきたという。ホームラン・ダービーに招待されたとき、父を投手役に指名することをすでに決めていたのだ。そして、父とともにホームラン・ダービーに出場する日が早くもやってきた。日本時間7月4日、ラッチマンがシアトルで開催される今年のホームラン・ダービーに出場することが決定。ラッチマンは「最も簡単な決断だった」と語り、父ランディが投手役を務めることを明らかにしている。

ラッチマンがホームラン・ダービーに出場することを決めたのは、「父との夢を叶える」こと以外にもう1つある。オレゴン州ポートランドで生まれ育ったラッチマンがメジャーリーグの試合を初観戦した場所がT-モバイル・パークであり、今年のオールスター・ウィークが開催されるシアトルはラッチマンにとって「地元」のような場所なのだ。「たくさんの意味がある。たくさんの人々(家族や友人)が来てくれると思う。地元のような場所だからね」とラッチマン。「父は本当に楽しみにしているよ」と嬉しそうに語った。

現在25歳のラッチマンはメジャー2年目の今季、ここまで79試合に出場して打率.268、11本塁打、35打点、出塁率.374、OPS.789を記録。選手間投票で自身初のオールスター・ゲームに選出された。オリオールズの選手がホームラン・ダービーに出場するのは、2021年に準優勝したトレイ・マンシーニ以来。過去にはカル・リプケンJr.(1991年)とミゲル・テハダ(2004年)がホームラン・ダービー優勝を経験している。なお、捕手がホームラン・ダービーで優勝すると史上初の快挙となる。

スイッチヒッターのラッチマンだが、「まだ作戦は決めていない」としつつも「最初は左で打つことになると思う」と話した。ラッチマンの参戦により、今年のホームラン・ダービーは8人中6人が決定。ラッチマンのほかには、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、ランディ・アロザレーナ(レイズ)、ピート・アロンソ(メッツ)が出場する予定だ。

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