キャラの秘密、教えるよ 酒田「サンリオ」のおしごと展

人気キャラクターを生み出しているサンリオの制作現場を探る企画展「サンリオデザイナーのおしごと展」=酒田市美術館

 ハローキティなど長く愛されてきたキャラクターの秘密や、これら数多くのキャラを生み出してきた「サンリオ」の歩みを知ることができる、全国初の企画展「サンリオデザイナーのおしごと展」が、酒田市美術館で開かれている。キャラのラフ画や機関紙「いちご新聞」から、制作側の思いを垣間見ることができる。

 同社は1960(昭和35)年に創業し、これまで450以上のキャラを生み出した。同美術館はサンリオキャラの企画展を2度開催した縁があり、全国初の企画展が実現した。

 キャラは当初は外部イラストレーターが作っていたが、1キャラにつき1人の社内担当者が作るようになった経過をパネルやラフ画で紹介。設定を細部まで詰めていることが分かるメモや、各キャラがデビューするまでのデザインの変遷を見ることができる。

 また、キャラの人気ランキングなどを掲載してファンとのコミュニケーションツールとなった、歴代のいちご新聞を展示。時代とともに変わるキティのデザインパネルや立体模型も人気を集めている。市内から訪れた羽黒高3年佐藤ひなたさん(18)と庄内農業高3年ハックかりんさん(17)は「キティの立体模型がかわいい」「キャラクター一つ一つが個性豊かなところが魅力」と話していた。

 8月27日まで。今月23日、8月13日には、人気キャラ・ブランド「シナモロール」の素焼き絵付けのワークショップがある。各日午前、午後の2回で、各回定員10人。今月15日から受け付ける。問い合わせは同館0234(31)0095。

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