広島県 田辺昌彦副知事退任 コロナ禍で湯崎県政を支える 

広島県の田辺昌彦副知事が7月4日 退任しました。

就任期間は約5年、コロナ禍の中、国や県議会との調整役を担い、湯崎県政を支えました。

田辺氏は1978年に県庁に入庁、総務部財務局長や経営戦略審議官などを歴任し、2018年に副知事に就任しました。

就任後は、5年前の西日本豪雨災害、そのあとの新型コロナウイルスのパンデミックの対応にあたるなどしました。また、新しいサッカースタジアムの整備では広島市などとの調整役を担い、広島空港の国際定期便の就航では、チェジュ航空との交渉にあたり、広島とソウルを結ぶ直行便が7月から就航する運びとなっています。

田辺氏は

「西日本豪雨災害、新型コロナウイルスのパンデミック、いずれも経験のない想像を超える困難だった。県内全域に深刻な被害が発生し、甚大な影響が出た。とくにコロナ対策は、健康、経済、教育、福祉と行政のほぼすべての分野で、経験のない迅速な対策が求められる課題の連続だった。しかし、この困難をきっかけに、部局の壁を越え、等しく活発に議論に参加する、横と縦の相互で起きた事象に柔軟に対応できる組織に変わり始めている。この変化が加速することを願う。」

と語りました。

広島県議会の中本議長は田辺氏について5年前の西日本豪雨災害、そのあとの新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため県議会との調整役を担い全力を尽くされた。心よりお疲れさまでしたと言いたいと、田辺氏の功績をたたえました。

退任のこの日、大勢の職員に見送られ県庁を後にしました。

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