北朝鮮衛星、軍事性能なし 韓国軍、回収終了を発表

韓国・平沢の海軍施設でメディアに公開された北朝鮮の発射体の残骸=6月(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国軍は5日、北朝鮮が5月に「軍事偵察衛星」打ち上げに失敗し黄海に落下した発射体の残骸の引き揚げを終了したと発表した。回収した衛星の主要部分を米韓両国の専門家が分析した結果、偵察衛星として軍事利用するに値する性能は「全くない」と評価した。

 軍は衛星部分の詳細を公開していないが、聯合ニュースによると、回収した中には光学カメラや周辺機器が含まれていた。韓国軍は「発射の瞬間から追跡し落下の海域を推定して引き揚げ作戦を遂行し、多数の残骸を引き揚げた」と強調した。

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