水稲、おおむね順調 品質・食味重視の栽培確認、山形で会議

 県などでつくる「山形おいしさ極める!米づくりプロジェクト本部」の水稲品質向上技術対策会議が4日、県庁で開かれた。生育はおおむね順調で、品質と食味を重視した栽培管理を行うことを確認した。

 5月下旬の日照不足や低温の影響で、6月上旬の生育は平年より遅れ気味だったが、その後は回復傾向にある。県水田農業研究所(鶴岡市)では、出穂日について「はえぬき」と「雪若丸」が7月31日ごろ、「つや姫」が8月8日ごろを見込んでいる。いずれも平年並みか1~2日早い。

 目標とする茎数はおおむね確保できており、生育量に応じて、根張りを良くする「中干し」などを行う。生育診断を基にした適切な施肥作業を徹底し、高品質・良食味米の生産につなげる。コメの品質に悪影響を及ぼす斑点米カメムシ類については、県内42カ所を調査した結果、発生確認地点率は76.2%で平年(62.2%)よりやや高かった。

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