バルセロナがフレスネダ獲得に迫る? 実現に向けたネックはやはりサラリーキャップ

[写真:Getty Images]

バルセロナが、レアル・バジャドリーのU-19スペイン代表DFイバン・フレスネダ(18)の獲得に近づいているようだ。『ESPN』が報じている。

今夏の移籍市場で純粋な右サイドバックの獲得を目指すバルセロナ。今冬の移籍市場ではメキシコ代表DFフリアン・アラウホ(21)を確保し、シーズン終了まではバルセロナ・アトレティックでプレーさせた。

基本的にはプレシーズンでアラウホのパフォーマンスを見極めつつ、新シーズンはファーストチームに絡ませることを想定しているが、実力が未知数な部分もあり、クラブとしては新たな選手の獲得も目指している状況だ。

そういった中、現時点で有力な候補に挙がっているのが、ドルトムントやアーセナル、ニューカッスルを始め、ここ最近ではミランが強い関心を示すフレスネダだ。

フレスネダはレアル・マドリーのカンテラでプレー経験はあるものの、レガネスを経てバジャドリーのカンテラに加入。2022年1月に行われたコパ・デル・レイのベティス戦でファーストチームデビューを飾った。

その後、クラブが1年でのプリメーラ復帰を果たした2022-23シーズンはラ・リーガで22試合に出場。182cmのDFは右サイドバックを主戦場に3バックの右やウイングバックでも印象的なパフォーマンスを見せた。

18歳という年齢を感じさせない判断力、フィジカル能力を生かしたソリッドな守備に加え、攻撃でもビルドアップや巧みな仕掛けで貢献できる万能型。国内ではスペイン代表DFダニエル・カルバハルの若かりし頃と比較する声もある。

報道によると、ジョアン・ラポルタ会長と懇意にあるフレスネダの代理人のファリ・ラマダニ氏との関係によって、個人間では2028年までの5年契約での合意に近づいているという。

また、契約解除金は2000万ユーロ(約31億5000万円)に設定されているが、バジャドリーのセグンダ降格によってその半額程度の移籍金での獲得が可能と見られている。

ただ、移籍に向けた障害はその他の獲得選手と同様にチームのサラリーキャップの問題だという。

その中で構想外のアメリカ代表DFセルジーニョ・デストの売却がフレスネダ獲得のカギを握ることになるようだ。

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