【小学生の家庭学習】進研ゼミ、Z会…「タブレット学習」おすすめ教材4つを比較!金額なども紹介

令和元年度より始まった文部科学省の取り組み「GIGAスクール構想」に伴い、全国の児童一人につき一台のタブレット端末と高速ネットワークが整備され、学校での授業にタブレット学習が取り入れられるようになりました。

コロナ禍でオンライン授業が導入され、家庭学習を強化しなければならなかったこともあり、小学生のタブレット学習は急速に普及し、当たり前のものとなりました。

自宅で自分のペースで取り組めるのはもちろん、動画や音声などを活用して楽しく学べること、また塾よりも比較的安価であることから、小学生の最初の家庭学習としてタブレット学習を取り入れる家庭も多く、今やたくさんのタブレットを使った通信教育講座があります。

今回は、その中でも人気が高く、周囲でも取り入れている家庭が多いと感じる教育講座を4つピックアップ。その特徴や、金額感についてまとめてご紹介します。

特徴は?月額料金は?小学生に人気のタブレット学習4つを比較

1:進研ゼミ 小学講座

今の親世代が子どもの頃からある「進研ゼミ」は、聞いたことがある、昔やっていたという方も多いはず。昔は紙のみで、月ごとに最終テストを赤ペン先生に郵送で送って添削してもらえるシステムでしたが、今は紙とタブレットから選ぶことができます。

今回は、進研ゼミ 小学講座のタブレット学習「チャレンジタッチ」のほうに絞って特徴などをご紹介します。

特徴は…

音声や動画を用いたわかりやすい授業で考える力を養える「メインレッスン」と、そのメインレッスンの正誤をもとにAIが自動作成した「キミ専用まとめ問題」などがあります。

教科ごとにレベルを選べるので、子供の理解度に応じたレベルでレッスンに取り組めます。自分の学年のレベルでは物足りない子供には、AIが学年を超えたレッスンまで自動提案。さらに学力を伸ばすことも可能です。

昔からある「赤ペン先生」による添削指導は今も健在。タブレットで提出するので、あまり日数をあけずに結果が戻ってきます。先生の署名や感想も入った、機械的ではない添削に、子供のやる気も高まります。

また、1日のレッスンが終わるとできるごほうびゲームや、月ごとに決まったレッスン数を消化するともらえる努力賞ポイントに応じたプレゼント、学習が停滞してきたときに電話で個別にフォローしてくれる「チャレンジサポ-ト電話」など、やる気を持続させる仕組みが多くあります。

ゲームを通じて遊びながら漢字や算数を学べるアプリもたくさん用意されているので、レッスン以外の部分でも活用できます。

金額は…

新1年生で、12カ月一括払いでひと月3,250円。6カ月分一括支払いだとひと月3,610円、毎月支払いだと4,020円です。学年があがるごとに、徐々に金額はあがっていきます。

「チャレンジタッチ」の受講には専用のタブレットが必要になりますが、6カ月以上の受講で専用タブレット代金は0円に。受講6カ月未満での退会または学習スタイル変更の場合、8,300円が請求されます。自己破損の場合などは定価39,800円で再購入することができます。

2:スマイルゼミ

幼児から高校生までのタブレットで学ぶ通信教育講座を展開する「スマイルゼミ」。その中の「小学生コース」をご紹介します。

特徴は…

学校の進度に合わせた通常講座に加え、学校で習う範囲以上の問題を解く発展講座があります。国語と算数に関しては長期休みのタイミングで年3回の全国学力診断テストが実施され、学力到達度を測ると共に、苦手な単元をあぶり出し、一人ひとりに合った発展講座へと誘導してくれます。

また、1年生から英語、プログラミングのレッスンを受講できます。英語はコミュニケーションの基礎となる「聞く・話す」力を育てます。また、プログラミングが必修化した新学習指導要領に沿って、学年に合ったプログラミング的思考力を養うレッスンが配信されます。

無学年学習「コアトレ」では、学習の土台となる国語・算数について、幼児~中学3年生レベルの教材による学年を超えた“先取り”や“さかのぼり”ができるので、子供の学力に合わせて基礎力を徹底的に鍛えてくれます。

さらに、学習を頑張った分だけランクが上がり表彰されるシステムや、 同じレベルの他会員と一緒に競い合って取り組む講座「みんトレ」、講座やドリルを解いて「スター」を集めると使える「スターアプリ」、講座を履修するとランダムでゲットできる「コレクションカード」など、楽しみながら学習を続けられる仕組みがたくさん用意されています。

金額は…

新1年生で、12カ月一括払いでひと月3,278円。6カ月分一括支払いだとひと月3,718円、毎月支払いだと4,268円です。学年があがるごとに、徐々に金額はあがっていきます。

2週間の無料体験があるので、まずはお試しで始めてみるのもいいかもしれませんね。

また、12カ月以上の継続利用を前提として、専用タブレット代10,978円がかかります。毎月払いの場合は、月々1,078円×12回払いの分割払いも選べます。6カ月未満で退会すると専用タブレット代金32,802円、6カ月以上12カ月未満で退会した場合は7,678円が請求されます。

3:Z会

「Z会」も、幼児から大学生・社会人と実に幅広く通信教育講座や進学塾を展開しています。今回は、通信教育講座の小学生タブレットコース(1・2年生)をご紹介します。

特徴は…

国語・算数の主要2教科に加えて、教科の枠を超えた幅広い学びができる、Z会タブレットコースだけのオリジナル教材「みらいたんけん学習」、さらに1年生から英語・プログラミング学習も用意されています。

学習計画はタブレットが管理し、トップ画面にその日やるべきことが表示されるので、1カ月を通じての学習スタイルが身に付きます。

国語では一般的な教科書の2倍以上の作品を取り上げ、算数では文章問題を数多く出題するなど、ふだん出合わない問題に多く触れられるZ会オリジナルカリキュラムに取り組めます。「みらいたんけん学習」では「ちしき」と「しこう」の2つの軸で興味・関心を広げ、思考力を養います。

月の終わりごろに取り組む「まとめテスト」の結果により、「発展」または「標準」のプラス問題を自動で判定して出題する「プラス学習」に取り組むことも可能。得意科目は「発展」で伸ばし、苦手科目は「標準」で復習するなど、個々のレベルに合った学習ができます。

また、タブレット教材だけでなく、紙の教材も届くのがZ会ならでは。「書く力」を養いたい子にはぴったりです。

金額は…

新1年生で、12カ月一括払いでひと月3,315円。6カ月分一括支払いだとひと月3,705円、毎月支払いだと3,900円です。学年があがるごとに、徐々に金額はあがっていきます。

専用のタブレットはありませんが、受講環境を満たすタブレット端末と使用する端末に対応したタッチペンの用意が必須になります。すでにお手持ちのタブレットが受講に対応した端末であれば、初期費用なく始めることができます。何カ月以上受講しないといけないという決まりもないので、1カ月から気軽に始められます。

4:スタディサプリ

小学生から社会人までを対象としたオンライン学習サービス「スタディサプリ」。「スタサプ」の略称でおなじみですよね。

分かりやすいと評判の実力派講師陣による授業動画を利用することができます。ここでは、その中の小学講座をご紹介します。

特徴は…

小学1~3年生は、ドリル演習を中心とした教材構成になっています。算数のみ、要点を絞ってドリルを解説してくれる1~2分の動画も。小学4年生からは、スタサプならではのプロ講師陣による授業動画を見ながら、確認ドリルで学習するスタイルです。確認ドリルのテキストPDFはダウンロード無料。1冊1,320円(送料込)で購入も可能です。

小1〜高校まですべてのコンテンツがいつでも利用可能のため、先取り学習がはかどります。戻って復習したいときには、単元ごとに戻ることもできるので、学年にとらわれない学習が可能です。

勉強してコインを貯めると自分専用のペット「サプモン」を育てられるゲームや、自分だけのアバターを作って着せ替えを楽しむコンテンツなど、楽しみながら学習を続けられます。

金額は…

小学校~高校まで定額で、12カ月一括払いでひと月1,815円、毎月支払いだと2,178円です。

専用のタブレットはなく、スタディサプリのアプリをダウンロードできるのであればお手持ちのタブレット端末やPCブラウザで受講可能。

申し込みと同時に2週間無料体験(※クレジットカード決済のみ適用)ができるので、気軽に始められます。

音声やアニメーションなどを多用して視覚的にわかりやすく学べる点や、保護者が子どもの取り組みをメールなどで把握できる点はいずれも同じですが、ごほうびが用意されていたり、競争心を刺激したりなど、学びを継続させる工夫はさまざま。

無料体験ができたり、公式サイトでお試しレッスンができたりするので、気になるタブレット教育講座があったら資料請求したり、体験してみてはいかがでしょうか。

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(ハピママ*/ Mami Azuma)

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