「大きくてびっくり」 上三川小3年生かんぴょうむき見学 飛び出す帯に歓声

かんぴょうむきを見学する子どもたち

 【上三川】上三川小3年生103人が3日、上三川の干瓢(かんぴょう)問屋谷野善平(やのぜんぺい)商店を訪れ、かんぴょうむきなどを見学した。

 社会科学習の一環。児童らは同社が所有する約30アールのユウガオ畑で、谷野方昭(やのまさあき)会長(75)からかんぴょうに関する説明を聞いた。谷野会長は「かんぴょうになるユウガオの実は約300年前、滋賀県から壬生町に来た殿様が持ち込んだ」と話し、「国内産の98%は下野市や上三川、壬生町で生産されているが、流通する全体では中国産が大半を占めている」と述べた。

 その後、児童らはユウガオの実を機械で薄く削る様子や、ハウス内で干されたかんぴょうを見学。作業場で薄く削られた実が飛ぶたびに「リンゴの皮みたい」などと歓声を上げていた。3年小島優季(こじまゆうき)君(8)は「ユウガオの実を初めて見た。思ったよりも大きかったのでびっくりした」と話していた。

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