返礼品に航空祭「特等席」 小松市のふるさと納税

航空祭でフライトを楽しむ来場者=昨年9月、航空自衛隊小松基地

  ●撮影に最適、近接公園の駐車券

 小松市は、10月7日に開かれる航空自衛隊小松基地の「航空祭」で、基地に近接する公園「スカイパークこまつ共生の丘」の駐車券80台分を、市のふるさと納税の返礼品に加える。航空機の離発着コースのほぼ真下にあり、迫力の飛行を間近で見学、撮影できる「特等席」となる。これまで航空祭当日は混雑を防ぐため立ち入りを制限していたが、小松の知名度アップを狙い、開放することにした。

 航空祭は例年10万人以上が集まる。車両は市内各地の特設駐車場に誘導され、来場者は臨時バスで基地に入るのが一般的となっている。日頃から航空機を撮影するカメラマンに人気の「スカイパークこまつ共生の丘」も航空祭当日は入ることができない。

 小松市のふるさと納税の返礼では、寄付金額5万円に対し、駐車券と記念品のセットを贈る。市によると、他の航空祭では、埼玉県狭山市が入間基地航空祭最寄りの特設駐車場への駐車券をふるさと納税の返礼品に加え、人気を集めている。

 小松基地の航空祭は4年ぶりの通常開催となる。昨年はコロナによる入場制限が行われたが、今年は現段階で規制を行わない予定で、大勢の来訪が予想される。市の担当者は「話題性ある返礼品で、小松ファンを増やしたい」と話した。

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