蒸し暑い日が続く中、福井県越前市の食品メーカーで、ツルンとした食感のところてん作りが本格化し、原料のテングサと酢のさわやかな香りが漂っている。
同市矢放町の柿谷商店は5月初旬から、ところてんの製造を増やし始めた。2種類の国産のテングサを圧力釜で煮込み、ろ過して型枠に入れ、水で冷やして固める。機械で細長くカットし、酢と一緒に容器に詰めていく。酢以外の添加物や着色料は使わないという。
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できあがったところてんは、半透明で見た目も涼しげ。10月中旬まで増産し、1週間当たり約1万2千個を県内外のスーパーに出荷する。柿谷洋子専務(54)は「ごまやのり、からしを付けて食べるのがお勧め。暑い日を乗り切って」と話した。
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