トラウトの離脱によって大谷トレード移籍の可能性は高まったのか

今年は大谷翔平の契約最終年ということもあり、エンゼルスの戦いぶりには大きな注目が集まっている。もしトレード・デッドラインまでにポストシーズン争いから脱落していた場合、大谷のトレード放出に動く可能性があるからだ。しかし、エンゼルスは現時点でワイルドカード争いに踏みとどまっている。この状態では大谷がトレードされる可能性は低いだろう。ところが、ここにきてマイク・トラウトが左手有鉤骨の骨折で4~8週間離脱することに。トラウトの離脱は大谷のトレードの可能性にどんな影響を与えるのだろうか。

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、トラウトの離脱は大谷のトレードの可能性に大きな影響を与えることはないと考えている。「まだエンゼルスは買い手側だと思う。トラウトが離脱したことで大谷をトレードのコマとして使えるようになった、という考え方には同意できない。少なくとも現時点ではそのような考え方はしていない」とモロシ記者。「まだエンゼルスはポストシーズン進出を目指しているし、勝率5割を上回っている。ミッキー・モニアックはいいシーズンを過ごしているし、彼を使いながらポストシーズン進出を目指し続けるだろう。ジョー・アデルもいるし、(トラウトの穴を埋める)外野手はいる」とエンゼルスが大谷放出に動く可能性を否定した。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「エンゼルスが大谷をトレードせずキープすることは、大谷がFAとなったあとに再契約する望みを残すことを意味する。FA直前の選手がトレードされ、FAで元の球団に戻ってくることはめったにない。つまり、エンゼルスが大谷をトレードした場合、それは彼がエンゼルスに戻らないということをほぼ確定させる」と指摘。また、大谷の保有期間が半年しか残っていないため、「エンゼルスのファンを満足させるほどの見返りを得られない可能性が高い」と指摘する関係者もいる。結局のところ、エンゼルスはトラウト離脱後も大谷とともにポストシーズン進出を目指すことになりそうだ。

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