東根が北海道・東北で1位、住みよさランキング2023 天童、寒河江が続く

住みよさランキング県内13市総合順位

 全国812の市と特別区を対象とした「住みよさランキング2023」が発表され、県内13市では東根市が32位(前年78位)でトップで、北海道・東北でも最高位となった。県内は天童市が138位(同47位)、寒河江市が166位(同217位)と続いた。

 ランキングは、国の統計に独自調査の内容を加え東洋経済新報社(東京)が毎年公表している。人口当たりの病院・一般診療所病床数や飲食店数、水道料金、財政力指数など20項目のデータを基に総合順位を決める。各項目の順位は偏差値を基に上限を設けて算定するため、一定数値以上の複数の自治体が1位となる。

 東根市は、転出入人口比率で前年の295位から34位に上がり、人口当たり法人市民税では64位から1位に浮上した。子ども医療費助成の評価は4位で、天童、寒河江、長井、米沢、南陽、上山、尾花沢の各市も同順位と高成績だった。

 県内自治体はこのほか、千人当たりの飲食店数で新庄市、1住宅当たりの延べ床面積で長井市と尾花沢市、老年人口千人当たりの介護老人福祉・保健施設定員数で尾花沢市、都市計画区域人口当たりの都市公園面積で村山市が1位だった。一方で800位以下は、年間最深積雪を含む「気候」で尾花沢市が803位、新庄市が805位だった。村山市は転出入人口比率が800位となった。

 全国の総合評価トップは石川県野々市市(前年3位)。2位は東京都武蔵野市(同1位)、3位は福井市(同2位)となった。

 ランキングは1993年から公表し、東日本大震災が発生した2011年を除いて30回目。ビジネス街の東京都千代田区、同中央区、同港区は対象から外している。

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