屋内公園・観光など、創業期し斬新プラン 鶴岡で事業構想発表会

7チームがビジネスプランを紹介した事業構想発表会=鶴岡市・荘銀本店ホール

 鶴岡市で創業を目指す人を対象とした「鶴岡イノベーションプログラム」の事業構想発表会が5日、同市の荘銀本店ホールで行われた。屋内公園の整備やアートを生かした観光プログラム、ストレス発散ができるアプリの開発など、昨年12月から講座を受けてきた1期生たちが約7カ月間にわたって練り上げたビジネスプランを紹介した。

 農業や小売り、飲食店関係の会社員や事業者ら24人による7チームがそれぞれ発表した。地元の日照時間の短さを課題と捉え、発光ダイオード(LED)照明で太陽光を再現した屋内公園を整備し、精神を安定させるという「セロトニン」の分泌を促すような構想のほか、子どもたちの国際的な視野を養うために在住外国人との交流や英語と日本語で庄内の文化を学ぶ体験などを提案した。

 ほかに、ストレス解消を目的に身元が分からないように口げんかができるマッチングアプリ、廃校や空き家を会場にドラマで人気の「デスゲーム」を模した千人規模のイベント開催、市内の温泉街をつなぐルートにアートをちりばめるアイデアもあった。行政や金融機関、不動産業などの関係者ら約170人が発表に聞き入り、興味を持ったチームと名刺交換をした。

 同プログラムは野村総合研究所が協力し、全国5カ所目の取り組み。市や地元の商工団体などが実行委員会(会長・松田正彦荘内銀行頭取)を組織して開催した。来年度も継続するという。

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