国宝「円明園の獣首銅像」を展示

香港城市大学で7月4日から「盛世聚首天宝芳華:円明園獣首曁文物展」が始まった。香港メディアによると、獣首銅像とは円明園の西洋建築群の中にあった海晏堂に置かれていた水力時計の一部分(頭部)。もともとは体が人間、首から上が十二支の獣という青銅製の銅像で、噴水を出し時を知らせる仕組みになっていたという。今回の展覧会では拡張現実(AR)や複合現実(MR)、人工知能(AI)などの技術を用いた展示法もあり、参観者が歴史や芸術的価値、建築方式などについてより理解を深められるようになっている。会期は2期に分かれ、第1期は7月4日から8月31日で、国家一級保護文物(国宝に相当)である首銅像4点(牛、虎、猿、豚)の現物を展示。一方、第2期は9月5日から10月31日で、俳優の成龍(ジャッキー・チェン)がシンガポールのアジア文明博物館に寄贈したという12点(十二支の首銅像レプリカ)が展示される予定。会場は香港城市大学般哥展覧館、第1期の入場は無料だが3日前までに同館のホームページから予約が必要だ。

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