首相、中東とエネルギー協力深化 中国意識、3年半ぶり訪問

 岸田文雄首相は7月中旬の中東3カ国訪問を通じ、エネルギー分野の協力深化に向け、環境負荷の小さい新エネ技術を巡る連携を提起する方針を固めた。日本の首相による中東訪問は2020年1月以来、約3年半ぶり。中東で影響力を強める中国を意識し、環境関連を念頭に独自の貢献を推進する。現地での事業展開を検討している日本企業数十社の幹部らが同行する予定。複数の政府筋が6日、明らかにした。

 中東地域を巡っては、自国でシェールオイルを生産する米国にとって原油調達先としての重要度が低下。一方、中国が相対的に関与を強める構図となっている。

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