長崎県初の女性副知事 馬場氏に辞令 「先遣隊として道を踏み固めたい」

大石知事から辞令を受け取る馬場氏(右)=県庁

 長崎県初の女性副知事となる馬場裕子氏(44)の辞令交付式が6日、県庁であり、大石賢吾知事が辞令を手渡した。馬場氏は「長崎の女性がのびのびと仕事できるよう、自分が先遣隊として道を踏み固めたい」と意気込みを語った。
 馬場氏は大阪府生まれ。父方のルーツが本県にあり、本籍地が長崎市という。2001年に東京大を卒業し国土交通省に入省。鉄道局都市鉄道政策課駅機能高度化推進企画官などを経て、22年から内閣官房国土強靱(きょうじん)化推進室参事官。7日付で副知事に着任する。前任の平田研氏は6日付で退任した。
 大石知事は馬場氏に対し「幅広い意見を取り入れ、自身の感性も大切にしながら、長崎の発展のために何が必要か率直な意見を出してほしい」と期待を述べた。馬場氏は取材に「人口減と産業政策はセットであり、自分の業務としてしっかりやっていきたい。観光面でもまだまだPRできるし、もっと(多くの人に)来てもらえる余地がある。未熟だが、精いっぱい誠実に努めたい」と話した。

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