再起期すデレ・アリ、同僚に先駆けトレーニング開始…指揮官も鼓舞「彼へのネガティブな評価は承知済み」

[写真:Getty Images]

エバートンの元イングランド代表MFデレ・アリが再起をかけているようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。

ここ数年、キャリアが下降している印象の拭えないデレ・アリ。ロシア・ワールドカップ(W杯)の頃までイングランド代表の主力選手だった27歳は、指揮官とのいざこざや練習態度への批判などによってトッテナムでの居場所をなくし、昨年1月にエバートンへの移籍を余儀なくされた。

しかし、約半年後の8月にベシクタシュへと1年間のレンタル移籍で放出され、ここでもケガを発端とする一時的なチーム離脱を巡って指揮官から猛批判を喰らう。指揮官側の事実誤認があったようだが、「ここでプレーする資格はない」とまで突き放された末、シーズン途中のレンタル打ち切りとなった。

そんなデレ・アリだが、自身がトルコにいる間にエバートンの指揮官となったショーン・ダイチ監督からは大きく期待されているようだ。

ダイチ監督は6日、デレ・アリについて「私は彼に関するネガティブな評価すべてを知っているし、多くの関係者から意見を貰ってきた。彼は今、少しでも良いプレーを見せようと意気込んでいる」とコメントした。

また、「まずはコンディションを整えるところからだ。まだ彼と一緒に練習をしていないし、もちろんエバートンでプレーする姿も見ていない。コンディションが万全であることを確認したい」と語り、最後の公式戦が今年2月となっているデレ・アリの状態について懸念があることも明かしている。

そのためか、デレ・アリはチームメイトがオフシーズンの休暇から戻っていないなか、真っ先にクラブの練習場へと顔を出し、個人トレーニングを開始。ケガの影響で7月中のプレシーズンマッチ出場は厳しくとも、日本代表MF守田英正が所属するスポルティングCPとの来月5日の一戦には間に合う可能性がある模様だ。

2023-24シーズンのプレミアリーグ開幕節は来月12日に行われるフルアムとのホームゲーム。デレ・アリの復活が見たい。

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