本日、7月7日は七夕。
五節句の一つで、織姫と彦星が一年で唯一会うことができると日と伝えられる。
そこで、サッカーでは珍しい「背番号77」をつけたことがある有名選手をまとめてみた。
マルセロ・ブロゾヴィッチ
まずは今週、インテルからサウジアラビアのアル・ナスルへ移籍したクロアチア代表MF。
派手さはないが、玄人好みの職人的選手であり、海外では「世界で最も過小評価されている」とも。
代表チームでは11番をつけているが、クラブではディナモ・ザグレブ時代から77番を着用。
「77番にした理由をよく聞かれる。シンプルさ。11番が空いてなかった。だから、似ている77番にしたんだ」そう。
フヴィチャ・クヴァラツヘリア
2022-23シーズンに欧州で最もブレイクした選手の一人。
母国ジョージアのディナモ・バトゥミからナポリへ加入すると、左ウィングとしてセリエAだけでなくチャンピオンズリーグでも大暴れした。
これまでのクラブキャリアにおいて特に7にこだわっている様子はなく、ナポリでは77をつけ、33年ぶりのスクデットに大きく貢献している。
ジャンルイージ・ブッフォン
44歳になった現在も現役でプレーを続ける元イタリア代表守護神。
パルマに所属した2000-01シーズンに77番をつけた。当初、パルマラストイヤーになるこの年に背番号を88に変更しようとしていた。
しかし、欧州において「8」はネオナチに関係の深い番号であり、反発を受ける形で「77」にしたそう(※アルファベットの8番目はH。88=HHでHeil Hitlerを想起させる)。
なお、パルマに戻った現在は1番をつけている。
リカルド・クアレズマ
伝家の宝刀であるアウトサイドキックを武器に暴れたポルトガル代表FW。
7番を愛する選手だが、インテル時代の2008-09シーズンには77番を選んだ。当時、7番をつけていたのは、ポルトガル代表の大先輩ルイス・フィーゴ。
代表チームには同世代のクリスティアーノ・ロナウドもいたため、7番をつける機会は多くなかった。
ナニ
クアレズマと同じくスポルティングが輩出したポルトガル代表FW。
彼は代表でもクラブでも17番を好んでつけたが、2014年に古巣スポルティングへ復帰した際には「77」をチョイスした。
2022-23シーズンに所属したメルボルン・ヴィクトリーでは17番。しかし今年1月に前十字靭帯断裂の大怪我を負い、先日退団が発表された。
ホセ・カジェホン
レアル・マドリーでもプレーしたスペイン人アタッカー。双子の兄弟フアンミもサッカー選手だ。
ナポリ時代は7番をつけて活躍したが、2020年に移籍したフィオレンティーナでは77番を選択。その理由は、7番を愛するフランク・リベリがいたためだった。
「リベリと話した。7番は彼がふさわしい、自分は77ががいい」と話しており、リベリが退団した翌シーズンにその番号を受け継いでいる。
エルナン・クレスポ
セリエAとプレミアリーグで活躍したアルゼンチン代表ストライカー。
2010年1月に34歳で古巣パルマに復帰した際、77番を選んだ。これは、パルマのウルトラスグループ「Boys」の創設年(1977年)に由来するもの。
「Boysからこの番号をつけてほしいと頼まれた。この番号をつければ、ピッチ上でいつも彼らがそばにいるように感じられる。彼らへの贈り物であり、自分への贈り物でもある」と話していた。
翌シーズンからは9番に変更したので、77番をつけたのは半年間だけ。
ヘンリフ・ムヒタリャン
ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルでもプレーしたアルメニア人MF。
アーセナル時代から7番をつけ始め、ローマでは77番をつけた。
昨夏フリーで移籍したインテルには77を愛するブロゾヴィッチがいたため、シャフタール・ドネツクやマンチェスター・ユナイテッド時代に代名詞だった22を選択している。
大津祐樹
今年からJリーグで51番以降の番号を自由に選択できるようになった。
その中でも、77番を選んだ選手の一人がジュビロ磐田の大津祐樹だ。大津は大活躍したロンドン五輪や横浜F・マリノス時代に7番をつけていた。
今回「過去1好きな番号かもしれない」と語っているように、77番はかなりお気に入りの様子。今季ユニフォームの予約販売でも大津の77を選んだファン・サポーターは多かったという。
キャスパー・ユンカー
最後は、すでに七夕の存在を認識している来日3年目のデンマーク人ストライカー。
浦和レッズでは7番をつけていだが、今季期限付き移籍した名古屋グランパスでは77番を選択した。
ここまでJ1得点ランキング3位タイの10ゴールを記録。新背番号とともに見事にチームにフィットしている。
【関連記事】近年のサッカー史上最強の「背番号7」といえる10人
なお、プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグアンでは、トップチームの選手が77番をつけることはルール的に原則不可能。セリエAの選手が多いのはそのためだ。