7月に入り、徐々に新戦力加入発表が増えてきたJリーグ。
これまで夏の市場で世界的なビッグネームの補強が行われてきたが、今夏は日本中をあっと言わせるサプライズ補強はあるのだろうか。
そこで過去に夏の補強で多くのサッカーフリークを驚かせたビッグネーム5人をピックアップした。
スウェーデン屈指のサイドアタッカー
フレドリック・ユングベリ
夏に加入したJクラブ:清水エスパルス
国籍:スウェーデン
アーセナルを9シーズンに渡って支え続けた伝説的なスウェーデン人アタッカーは、2003-04シーズンの無敗優勝を支えた一人だ。
推進力のあるドリブルとキレのある体のこなしで、右サイドからのチャンスメイクに定評があった。スウェーデン代表でも75試合14得点と長い間エースアタッカーとしてラーション、イブラヒモビッチと強力なアタックを見せた。
2011年8月に清水エスパルスと契約するも、ケガの影響でリーグ戦わずか8試合に留まった。それでも当時所属していたMF小野伸二、FW高原直泰と息の合った連係を見せるなど、ワールドクラスの技術を見せるシーンがあった。
攻守に献身的なセレソン
ファビオ・シンプリシオ
夏に加入したJクラブ:セレッソ大阪
国籍:ブラジル
パルマ、パレルモ、ローマとイタリアで8シーズンに渡って活躍したシンプリシオは、中盤の底で献身的な活躍で存在感を見せた。
対人能力に定評があり、身体能力の高さと強じんなフィジカルを生かしたボール奪取とゴール前の飛び出しなど攻守に渡って光るものがある。30歳になって初のセレソン入りを果たした。
2012年7月にセレッソ大阪に入団し、主に中盤でチームの攻守をけん引。2013年も主力として活躍し、31試合4得点とチームの心臓として活躍した。
ドイツのレフティーモンスター
ルーカス・ポドルスキ
夏に加入したJクラブ:ヴィッセル神戸
国籍:ドイツ
ケルンの伝説的なヒーローは、バイエルン、アーセナル、インテルなど世界的なメガクラブを渡り歩いた。左足から繰り出される強烈なキックの威力はすさまじく、ゴールネットを揺らし続けた。
クラブシーンよりもドイツ代表での活躍が目立っており、130試合49得点はドイツ代表歴代得点ランキングで3位に入るほどゴールを決めている。
2017年7月にヴィッセル神戸に合流すると鋭いシュートで得点を重ねるなど、印象的な活躍を見せた。2020年1月1日の天皇杯決勝では鹿島のオウンゴールを誘発するクロスを放つなど、悲願のタイトル奪取に一役買った。
神の子と称された天才ストライカー
フェルナンド・トーレス
夏に加入したJクラブ:サガン鳥栖
国籍:スペイン
アトレティコ・マドリーやリバプールで圧倒的なスピードと正確なシュートで得点を重ねた“神の子”トーレスは、2000年代で代表的なワールドクラスのストライカーだ。
端正な容姿と甘いマスクで女性ファンからも人気が高いトーレスは、クラブシーンではアイドル顔負けの支持を得ていた。スペイン代表でも110試合38得点で同代表の歴代得点ランキング3位の成績を残し、EURO2008、2012年大会の2連覇とW杯2010年大会初優勝に貢献した。
2018年7月10日にサガン鳥栖に加入し、2シーズンに渡ってプレーした。翌シーズンの8月23日の神戸との引退試合ではアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャと代表の元同僚と対戦し、現役生活に別れを告げた。
世界屈指のクラッキ
アンドレス・イニエスタ
夏に加入したJクラブ:ヴィッセル神戸
国籍:スペイン
説明不要のスペイン代表の伝説的なクラックは16シーズンに渡ってバルセロナで活躍し、リーグ優勝9回、チャンピオンズリーグ優勝4回とリオネル・メッシらと共に数多くのタイトルを勝ち取ってきた。
スペイン代表でも126試合に出場し、W杯2010年大会決勝でスペインの初優勝に導いた決勝ゴールは多くのサッカーフリークの目に焼き付けたことだろう。
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2018年5月に神戸と契約し、同年7月の湘南ベルマーレ戦でデビューを果たした。クラブ悲願のタイトルである天皇杯優勝などに貢献したイニエスタだが、出場機会を求めて今月1日にチームを退団した。