高原に夏の訪れ、霧を彩る六甲山のニッコウキスゲ

霧の中で色鮮やかに咲くニッコウキスゲ=六甲高山植物園

 高原に夏の訪れを告げるニッコウキスゲが六甲高山植物園(神戸市灘区)で見頃となっている。梅雨の時期、六甲山は霧に包まれることもあり、山吹色のユリに似た花が乳白色の園内に彩りを添えている。

 ススキノキ科の多年草で、北海道や本州の中部地方以北に自生する。同園では産地が異なる約3千株を植栽しており、現在は6月下旬に咲き始めた約2千株がロックガーデン近くの斜面を埋めている。

 ほかに、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルで植物学者の牧野富太郎が命名したヒメアジサイの群落も花の盛りに。「六甲ブルー」と呼ばれる鮮やかな青い花が周囲の緑に映える。

 いずれも見頃は7月下旬まで。同園TEL078.891.1247 (斎藤雅志)

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