開港20周年、愛着深め 能登空港・発展願い催し続々

日本航空大学校が実習に使用する旅客機を見学する来場者=能登空港

  ●パイロットやCA姿に 純国産「YS―11」公開

 7日に開港20周年を迎えた能登空港で8日、節目を祝う記念イベントが開かれた。客室乗務員の制服試着やパイロットとのじゃんけんなど多彩な催しが繰り広げられ、家族連れらがさらなる発展を願いながら空港への愛着を深めた。

 「なりきりパイロット&CA」のコーナーでは、ANAの制服などに身を包んだ子どもたちが記念撮影に収まった。中能登町の島田圭ちゃん(5)は「大きくなったら格好いいパイロットになりたい」と話した。

 空港に隣接する日本航空大学校が所有する純国産旅客機「YS―11」が公開された。能登丼や焼いた能登かきなどを販売する能登まるごとマルシェ&まいもん市や、ほくりくアイドル部などが出演したステージイベントも盛り上がった。記念イベントは9日も開かれる。

 日本航空学園体育館で行われた記念式典には約350人が出席し、のと里山空港利用促進協議会長の馳浩知事はあいさつで「県民が空港をもっと使い、それ以外の利用法も考え、盛り上げていきたい」と述べた。のと里山空港利用促進同盟会長の坂口茂輪島市長のあいさつに続き、西田昭二国土交通政務官、近藤和也衆院議員らが祝辞を述べた。

 2003年7月7日に開港した能登空港は、羽田便が1日2往復し、県によると、開港以来の搭乗者数は278万8258人となっている。

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