食べれば恋も実る!? ららぽーとに「恋花ガチャ」 武庫川女子大×春日井製菓、フラワーロス削減訴え

巨大カプセル玩具「恋花ガチャ」を楽しむ親子連れ=西宮市甲子園八番町

 兵庫県西宮市の商業施設「ららぽーと甲子園」に8日、武庫川女子大(同市)と「春日井製菓」(名古屋市)が共同で企画した高さ2.4メートルの巨大カプセル玩具「恋花ガチャ」が登場した。ロングセラー商品でキャンディーの「花のくちづけ」の特別パッケージを学生らがデザイン。廃棄される花材で作ったアクセサリーなどを直径16センチのカプセルに詰め、「楽しみながらSDGsも考えて」とPRする。9日まで。(広畑千春)

 取り組むのは、武庫女大経営学部4年の田中里奈さん(22)=兵庫県伊丹市=ら高橋千枝子教授のゼミ生4人。昨年、全国大学ゼミ対抗の商品企画コンテスト「Sカレ2022」で同社の課題に挑戦し、21チームの中から1位に選ばれ、商品化権を得た。

 特別パッケージは、10~20代のZ世代への調査で「大袋は買いづらい」という声が多かったのを受け、少量でチャック付きに。色合いも写真映えする紫とピンクを基調にした。個包装に書かれてきた花言葉の「恋」の要素を前面に出し、カプセル玩具メーカーや市内の花店に協力を依頼した。

 この日は多くの親子連れらが訪れ、丹波市の女児(8)は「カプセルが普通の10倍ぐらいあった」、母(38)は「昔よく食べた」と目を細めた。今後、費用対効果などを検証していくといい、田中さんは「フラワーロス削減を訴えつつ、トレンドに敏感なZ世代はもらってうれしく、親世代は懐かしく、子どもは楽しい商品にしたい」と意気込んでいる。

 9日は午前10時~午後5時。300個限定で1回500円。

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