「やっぱり今日もやられた」青森山田時代にも苦い思い出、2ゴールの東京V染野唯月を町田・黒田剛監督が回想「決め切る力が凄かった」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

FC町田ゼルビアの黒田剛監督が、国立競技場で初開催となった“東京クラシック”を振り返った。

現在明治安田生命J2リーグで首位に立つ町田。相手は2位につける東京ヴェルディであり、両者の勝ち点差は「10」という中でこの一戦を迎えた。

リニューアルされた国立競技場では初となるJ2の開催。首位攻防戦ということに加え、試合を控える中で東京Vからバスケス・バイロンが町田へと移籍したこともあり、両チームのサポーターはヒートアップ。特に東京V側の熱量は非常に高いものとなった。

試合は開始2分に藤尾翔太がこぼれ球に詰めて先制すると、38分にはプレスによるボール奪取から安井拓也が追加点を奪った。

首位の力を見せつけた中で、後半も立ち上がりこそ東京Vに押し込まれるが、徐々にペースを握ることに。それでも73分に宮原和也のアーリークロスから染野唯月にヘディングで決められると、83分にも染野にゴールを許してしまい2-2の同点に。結局そのまま試合は終了し、2-2の引き分けに終わった。

2点を先行しながら追いつかれた町田。黒田監督はその2点を決めた染野について問われ、昔からやられていたと回想。苦い思い出が蘇ったとし、その能力を称えた。

「実は高校の時に埼スタですが、準決勝で彼に3点を取られたことも覚えていますし、うちの山中(真)コーチも柏レイソルのユース監督時代に、染野に3点取られた記憶もあって、2人で6点も取られているなという話もしていました」

「彼の怖さは我々の方が十分わかっていたと思いますし、選手やコーチ陣にも伝えました。彼は一発を決める能力もあるし、ヘディングも高いだけじゃなく、技術がある。そういったところでは、ずっとハードワークするわけではないですが、一瞬のチャンスを決めるというところでは凄く能力を感じます」

「やっぱり今日もやられたなという感じで、我々のミスもありますが。彼が決め切る力が凄かったなという印象でした」

東京Vとしてはもう1点奪いたかったところ。町田もしっかりと2点で抑え、勝ち点1を分け会ったことは最悪の結果ではなかったようだ。

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