旅人へひとこと

宇都宮で過ごしたランチタイムのひとコマをご共有します！

栃木県宇都宮市 ── と言えば、餃子ですが......

この日降り立ったのは、北関東でも指折りの乗降者数の多さを誇る『JR宇都宮駅』。幼少の頃より20年近く栃木県民をしていた筆者にとっては、馴染み深い場所だったりします。

さて、そのJR宇都宮駅から徒歩15分ほど。今回のお目当ては、こちら──

『やきそば 石田屋』さんです！

創業は昭和27年だそう。つまり1952年ですから、その歴史はもうかれこれ70年以上！永く子供から大人まで幅広い年代の皆さまに親しまれたきたこちらの焼きそばは、いわば宇都宮っ子のソウルフードというべき一品です！

その焼きそばですが、イートインよりもテイクアウトされる方が多めな印象。電話注文にも対応されています。店内にこまめに鳴り響く黒電話の呼び鈴の音が、情緒があって良いんですよね。

なお、店内は昔ながらの食堂といった装い。壁には著名な方々の色紙が数多く並んでいます。また、各メディアへの露出も多く、人気番組「マツコ＆有吉 かりそめ天国（2023年）」や「バナナマンのせっかくグルメ（2020年）」などにも登場されています。

石田屋特製ミックス

なんとも個性的なルックス！同時に「青海苔が掛かっていない」のも1つ分かりやすい特徴と言えそうですね。細切りハムはどこか哀愁を漂わせ、放射状に盛り付けられたその様がなぜか心に沁みるのは、筆者自身に流れる栃木の血のせいかもしれません。

ちなみに、サイズは中・大・特大の3つ。今回は「中」をオーダーしました。このあと餃子を食べ歩くにも、ほどよい余白を残してくれるボリュームです（きっと）。

やや色白に思える麺の味付けは、かなり控えめ。おそらく「どなたも食べやすいように」、「卓上のオリジナルソースでお好みの濃ゆさにカスタマイズしやすいように」と。

実際「お好みでソースをかけてお召し上がりください」とは、サーブされた際にお店の方が掛けてくれるお決まりのフレーズです。

まずはプレーンな状態でどこか懐かしさを覚える素朴さを味わったら、そのオリジナルソースを投入します。ちなみに、かける量は皿ひと回しとか、ふた回しが良いとか......そんな作法があるとかないとかって話を聞いたこともありますが、本当にお好みで良いと思います（笑）

とにかくこのソースをかけることで、味わいが劇的に変化するのは間違いありません！甘味がふぅっと舞った直後に軽やかな酸味が麺を引き立て、キリッとスパイシーな余韻で持って爽やかな余韻を残してくれます。

麺の中にたま〜に混じっているお焦げ部分。そのポリッとした食感もまた、ちょっとした変化をつけてくれます。細麺ゆえに弾力が控えめな分、単調さを緩和してくれているような気もしました。

なお、麺と絡む具材は、豚肉、キャベツ、ハム、目玉焼き。特にランダムカットな豚肉は多めで、箸でどこを掴んでも麺に絡みついてくるような印象です。

後半にかけて、益々の追いソース！この軽やかで丸味を帯びた酸味とスパイシーさがクセになってきます。そして、豚肉やキャベツは確実に冷めてきているはずなのに、このソースを浴びることで逆に生き生きとしてくるような、そんな気もします（笑）

ちなみに、卓上にあるガリは食中・食後のお口直しに有用です。焼きそばには紅生姜が似合いそうなのですが、青海苔同様、ここ『石田屋』さんに紅生姜は無く、逆に「ガリもアリなんだ！」と気付かせてくれたりするのが面白いところですね。

昨今の都市開発が目覚ましい宇都宮

近年、『JR宇都宮駅』周辺の再開発が目覚ましいですね。駅東口に昨年8月にオープンした大型商業施設『ウツノミヤテラス』。そして、今年8月には「宇都宮LRT（ライトレール = 次世代型路面電車）」が開業します。さらに、2025年度には、駅西口徒歩1分の場所に地上20階建ての複合ビルが竣工予定なのだそう。

ちなみに、宇都宮駅 -東京駅間は新幹線で50分前後。今後益々住みやすく便利になるであろう街『宇都宮』。筆者が学生だった頃の面影が少しずつ無くなってしまうのはなんとなく淋しくもありますが、それ以上に今後の発展に期待が膨らむばかりです。

やっぱり餃子だけじゃない！

筆者が足を運ぶたびにその姿を変えていく宇都宮ですが、昔から変わらずあり続けるものに触れるのも乙なもの ── 今回いただいた『石田屋』さんの焼きそばも然り。同時に、餃子を食べに来るだけではもったいない！と、改めて感じた次第です。

とにかく『石田屋』さんには今後も永く続けていただきたく、ちょいと遠くから応援しております。

それでは、ごちそうさまでした！

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やきそば 石田屋

〒320-0806 栃木県宇都宮市中央５丁目８−９

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＊この記事は2023年6月時点の情報を基に作成しています。

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ライター：ヤマネコ