九州北部で記録的大雨 極めて危険な状況 土砂災害など最大級の警戒を

大雨災害が迫っている時は

 九州北部は線状降水帯による猛烈な雨が降り、きょう(月)午前には福岡県や大分県に「大雨特別警報」が発表された。記録的な大雨となっている九州北部を中心に、夕方にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒が必要だ。

最大級の警戒を

九州北部の土砂災害と洪水の危険度

 九州北部は線状降水帯に伴う発達した雨雲がかかり、局地的に6時間で300ミリを超える大雨となっている。発達した雨雲は東へ移動しつつあるが、これまでの記録的な大雨により、氾濫している河川もあるなど極めて危険な状況となっている。命を守る行動を最優先に、自治体からの情報もこまめに確認するなど、最大級の警戒が必要だ。また、大きな河川の下流部では、時間差を置いて危険度が高まる可能性がある。

10日(月)~11日(火)の雨雲の予想

 西・東日本はこれからあす11日(火)にかけても、まだ局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込み。記録的な大雨となっている九州北部を中心に、災害発生の危険度が高い状態が続くため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。

(気象予報士・高橋和也)

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