10年ぶり「ベルばら」上演へ 来年創立110周年迎える宝塚歌劇団 記念の演目やイベント発表

110周年への意気込みを語るトップスターたち。左から柚香光、礼真琴、彩風咲奈、芹香斗亜、月城かなと=宝塚市栄町1、宝塚ホテル

 2024年に創立110周年を迎える宝塚歌劇団は10日、概要発表会を兵庫県宝塚市栄町1、宝塚ホテルで行った。来年前半の演目と記念行事の概要を説明し、宝塚大劇場では10年ぶりに「ベルサイユのばら」を上演することが発表された。

 会見には同歌劇団の木場健之理事長と5組のトップスター、花組・柚香光、星組・礼真琴、宙組・芹香斗亜、月組・月城かなと、東京公演中の雪組・彩風咲奈はリモートで出席し、抱負を語った。

 110周年の幕開けを飾るのは、星組公演「RRR×TAKA“R”AZUKA(アールアールアール・バイ・タカラヅカ)~√Bheem(ルート・ビーム)」。2022年の公開以降、世界中で大ヒット中のインド映画「RRR」を原作に、初舞台化する。

 1974年の初演から半世紀、累計観客動員500万人を超え、宝塚ブームを作った大ヒット作「ベルばら」はフェルゼン編を雪組が大劇場で7、8月に上演する。

 4月9日に記念式典、6月29、30日に月組以外の4組がそろうタカラヅカスペシャル2024をいずれも宝塚大劇場で開催。10年に1度の大運動会は10月16日、大阪城ホールで開催する。

 木場理事長は「オリジナルに加え、ゲームや映画が原作の作品、ベルばらと話題性に富んだ作品をそろえた」とし、「より多くの皆さまに愛していただける、より価値のある作品を生み出していきたい」と語った。(小尾絵生)

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