福井県南越前町の特産、花ハスの収穫始まる 新盆用の仏花、関東へ出荷

つぼみのついた花ハスを刈り取る生産者=7月9日、福井県南越前町堂宮

 日本有数の花ハス生産量を誇る福井県南越前町南条地区で7月9日、今年初の収穫と出荷作業が行われた。生産者たちは紅色の花をつける「誠蓮」約7千本を手作業で刈り取り、新盆用の仏花として関東へ送った。

 同町堂宮、金粕、上野の7戸の生産者でつくる南条蓮生産組合が、約11.6ヘクタールの花ハス田で栽培を続けている。

 この日は午前5時から、組合員や関係者ら約70人が収穫に取り組んだ。花ハス田にゆっくりと足を踏み入れ、大きく膨らんだつぼみをつけた茎を鎌で丁寧に刈り取った。続いて、7戸それぞれの作業所で収穫した花ハスを中、大、特大の3種類に選別し、10本ずつ束にして箱詰めした。

⇒花ハスの産地…福井県南越前町のニュースはこちら

 井上典宣組合長(73)によると、今年の収穫量は昨年と同規模の約7万本を見込んでいるといい、「天候に恵まれ、順調に育ってほしい」と話していた。出荷は8月中旬まで続く予定。

© 株式会社福井新聞社