劇団四季70周年、代表作再演「クレイジー・フォー・ユー」 神戸で9月19~21日

「クレイジー・フォー・ユー」に出演する町真理子(左)と萩原隆匡(劇団四季提供)

 劇団四季を代表する作品の一つ「クレイジー・フォー・ユー」が9月19~21日、神戸国際会館こくさいホール(神戸市中央区)で上演される。8年ぶりの上演で、出演者らは「復興と再生がテーマ。笑いとユーモアで、観客を勇気づけたい」と話す。

 劇団四季創立70周年を記念し、4月に横浜で開幕後、全国各都市を回っている。

 舞台は1930年代のニューヨーク。銀行の跡取り息子でダンスに夢中なボビー・チャイルドが、劇場の差し押さえのため訪れた寂れた町で出会った娘ポリー・ベーカーに一目ぼれ。一筋縄ではいかない恋の行方と劇場復興の物語を、ガーシュインの曲にのせて描くコメディーだ。

 ポリー役で兵庫県出身の町真理子は「コロナ禍が明けてきた今の世の中にぴったりの作品」とし、「小道具を使ったシンプルなダンスもあれば、町のおじさんたちが生き生きとした表情で輝いているシーンもある。関西人なので笑いを取って爪痕を残したい」と笑顔で抱負を語った。ボビー役の萩原隆匡は「20年以上前の作品なのに物語や訳詞に古さを感じさせない。作品に没頭して楽しんでもらいたい」と話した。

 一般発売は15日開始。S席1万円、A席8千円、B席5千円。オフィシャルウェブサイトから購入する。劇団四季ナビダイヤルTEL0570.008.110 (津田和納)

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