イオンが新ネットスーパー 「グリーンビーンズ」開業 新鮮さ売り、千葉市に拠点 船橋など県内7市に 配送時間は午前7時~午後11時 

新ネットスーパー「グリーンビーンズ」の核になる物流施設=10日、千葉市緑区

 イオンネクスト(千葉市美浜区、バラット・ルパーニ社長)は10日、人工知能(AI)など最先端技術を活用した同市緑区の物流施設から食品や日用品を宅配する新しいネットスーパーブランド「グリーンビーンズ」を始めた。売りはイオングループの流通網や特殊な包装などを生かした鮮度の良さ。イオンの吉田昭夫社長は「リアルな店舗より新鮮な生鮮食料品を届ける。買い物体験を変えたい」と話した。

 「イオン最大規模の流通DX」と位置付ける同スーパー。取り扱う野菜は、独自の農場ネットワークにより最適の産地を選定。収穫時も「目利き基準」を設けたほか、徹底した温度管理や特殊な包装で「1週間鮮度保証」を実現した。魚も水揚げや加工直後に瞬間冷凍するなど工夫し鮮度を保つ。

 緑区の物流施設「誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)」は最大5万品目をそろえ、高性能AIの在庫管理で品切れを最小限に抑える。注文が入ると、最大千台の箱型ロボットが秒速4メートルで動き回り、6分間で50個の商品をピックアップ。配送ルートもAIが最適化し、人気の時間帯でも最大限の配送枠を顧客に提供可能とした。配送は専任のドライバーが担当する。

 10日から千葉、船橋、習志野の3市でサービス提供がスタート。今夏には市川、浦安、四街道、八千代市にも拡大する。配送時間は午前7時~午後11時。最低購入金額は4千円(税別、送料別)。

 同日に同センターで開かれた式典には、熊谷俊人知事らが出席。熊谷知事は、千葉市長時代に施設を誘致した経緯を振り返り「極めて大きな投資。地域で雇用が生まれることを期待したい」とあいさつした。当時副市長として担当した神谷俊一千葉市長は「操業開始後も最大限支援する」と約束した。

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