訪問看護事業所の廃棄物2キロ超、家庭ごみとして投棄 容疑の職員3人逮捕

京都府警本部

 訪問看護事業所から出た廃棄物を家庭ごみとして不法に投棄したとして、京都府警生活保安課と東山署は11日、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、医療法人「新生十全会」職員(49)=京都市右京区=や、京都市東山区の訪問看護事業所「ほほえみ」の管理者(53)=京都市山科区=ら女3人を逮捕した。

 3人の逮捕容疑は、共謀し、5月12~26日の3回にわたり、同法人が運営する「ほほえみ」の事業活動で出たプラスチック類など計2.89キロの廃棄物を、家庭用の一般ごみとして東山区の歩道に投棄した疑い。

 府警によると、「ほほえみ」では市の家庭ごみ有料指定袋に、新型コロナウイルスの検査キットやゴム手袋、医療用ガウンなどを入れて捨てていたという。

 府警の説明では、新生十全会職員の容疑者は「(不法投棄を)指示した覚えはない」と一部否認している。府警は今後、同法人についても廃棄物処理法違反の容疑で書類送検する方針。

 新生十全会は取材に対し「認識が欠けていた。今後は適切に対処したい」とした。

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