原発問題、刺し身の売り上げ2割減

日本政府が今夏に福島原発の処理水を海洋放出することに当たり、香港の飲食業界ではすでに影響が現れている。7月10日の香港メディアによると、日本料理レストランの責任者である林勝常氏は10日、香港電台(RTHK)のインタビューを受け、これまでよく刺し身を注文していた顧客のうち10~20%が最近、刺し身を注文しなくなったことを明らかにした。処理水はまだ海洋放出されていないものの、すでに心理的影響が発生している。業界では現在、刺し身の作り方を変更し、他の地域の食材または他の肉類に替えており、おまかせコース専門の店は特に打撃が大きくなっているという。業界では九州からの輸入食材を使用する店が多くなっているほか、原発事故の影響を受けている5県の食品は2011年から香港に輸入されていないと指摘した。香港が中国本土にならって10都県からの食品輸入を禁止し、日本からの輸入水産物に対して100%の検査を行うべきかどうかについては、貨物検査によって魚の鮮度が落ちて商売に影響するとの懸念を示した。

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