【韓国】起亜がPBV事業本格化、欧州法人に専門家[車両]

韓国完成車大手の起亜は11日、特定目的向け車両(特別目的車、PBV)事業の強化に向けて、欧州法人のPBVビジネス総括の責任者としてピエール・マーティン・ボス(Pierre-Martin Bos)常務を迎え入れたと発表した。

同氏は1999年にイタリア・フィアットグループで企業間取引(BtoB)事業の担当を開始。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とグループPSAの統合でステランティスが設立された後は、傘下の複数のブランドで、欧州やアフリカなどでの商業車販売やマーケティング、顧客管理などを担当してきたBtoBおよび商用車販売の専門家だ。

同氏は今後、欧州で◇顧客・需要の発掘◇販売ネットワークの構築◇顧客管理・統合ソリューション提供に向けた事業体系の構築——などを進める。また、PBVに最適化した製品の供給に向けて世界の顧客との協力課題を模索するとともに、起亜のグローバルPBV事業戦略を具体化していく。

■華城にEVモデル専門工場

起亜は2025年の量産開始を目標に、「オートランド華城」(京畿道華城市)にPBVの電気自動車(EV)モデル専用工場を設立している。

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