宇都宮・陽西中重田さん最高賞 日本ジュニア管打楽器コンクール・ホルン中学の部

金賞を受賞した重田さん

 【宇都宮】陽西中3年重田美音(しげたみお)さん(15)は、このほど行われた小学生-高校生世代の最高峰の大会とされる「第25回日本ジュニア管打楽器コンクール」(日本音楽教育文化振興会主催)のホルン中学生の部で最高賞の金賞を受賞した。本選考会で得意の「ノクターン」を演奏し、審査員から「ホルン本来の優しい音色」と評価された。

 重田さんは音源審査による2月の予選を経て、3月20日に都内で行われた本選考会に進出した。

 本選考会には全国から4人が出場。音源審査では録音がうまくできなかったことから、本選考会ではその失敗を取り返そうと臨み、「最後の低い音が完璧に出せた。やったー」と心の中で叫んだほどの出来を披露した。それでも、レベルの高い中での金賞受賞には驚いたという。

 県交響楽団のホルン奏者である母綾子(あやこ)さん(40)に憧れ、小学4年生の時にアルトホルンを手にし、中学生となってから本格的にホルンを学び始めた。綾子さんや、月1回は専門の先生に習うほか、学校の吹奏楽部に所属し、放課後は毎日のように練習に励んでいる。綾子さんは「音域が広く、音がきれい。メンタルも強い」と目を細める。

 今後は来年1月に行われる日本ホルン協会主催のジュニアホルンコンクールに向け、さらに技術を磨く。重田さんは「将来はホルン奏者になりたい」と夢を描いている。

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