映画のような観光地ランキング、関西トップは京都の「廃路線」

『チームラボ』や『ゴッホ・アライブ』といった体験型展示が各地で開催され、「没入」がキーワードとなっている近年の観光地。そんななか7月11日に「映画のようなスポットランキング トップ10」が発表され、関西圏から2つのスポットがランクインした。

実際に投稿された「映画のようなスポット」、下段中央が「蹴上インクライン」

ライフスタイル共有アプリ『Lemon8』で2023年上半期に投稿された約18万件をもとに作成された同ランキング。1位には、2022年冬の開業以来いまだにチケットの争奪戦が続く愛知県の「ジブリパーク」が輝いた。

そして関西トップである6位に選ばれたのは、桜や新緑などで四季折々の表情を見せてくれる傾斜鉄道の跡地「蹴上インクライン」(京都市東山区)。建設当時は世界最長だった約582m続く廃路線に、名作洋画「スタンド・バイ・ミーみたい!」という声が寄せられた。

そして7位に続いたのが、世界的建築家・安藤忠雄が設計した「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)。特に地下1階から地上2階をつなぐ螺旋階段が人気のフォトスポットで、「ファンタジー映画の主人公気分を味わえる」とのコメントがみられた。

同アプリは、「ただ訪れて映える写真を撮るだけでない、非日常を実際に体験するようなエンタメ性が、『楽しい!』を共有したいSNS世代に刺さっている」と分析する。「蹴上インクライン」は24時間解放。「兵庫県立美術館」は朝10時〜夕方6時開館、毎週月曜と7月24日〜9月8日は休館となる。

© 株式会社京阪神エルマガジン社