道の駅、標準規模で検討 新庄市、市議会常任委協に説明

新庄市役所(資料写真)

 最上8市町村と地元商工団体などが検討を進めてきた新庄インターチェンジ(IC)付近の道の駅設置構想に関し、大規模な整備は実施できないとの方針を固めた新庄市は11日、市議会産業厚生常任委員協議会で、委員に説明し、2ヘクタール規模の標準的な道の駅設置に向けて検討作業を続ける姿勢を示した。委員からは「なぜこの時期の表明になったのか」「(道の駅検討会で)協議を続ける姿勢が見えない」などの質疑や意見が出された。

 委員9人が出席。長沢祐二都市整備課長が説明し、財政運営上、大規模な施設を備えた道の駅事業を進めることはできないと述べた。

 「この事業を積極的に推進したいのか」と委員から問われた長沢課長は「高速交通網の道路休憩施設として、さらに最上8市町村を回遊してもらうための中継施設として道の駅は必要だ。今回の方針はこれまでの考えを大きく変更したわけではない」と答弁した。

 今後の協議の進め方については「今月中に開かれる市議会全員協議会で改めて説明する。市議の意見を基に方向性を確定し、道の駅検討会で考え方を説明したい」と答えた。設置に向け検討会の協議を早める必要があるとの意見もあった。

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