両思いだとわかっている男性がいたけれど、お付き合いまで至らなかったのは相手の考え方と合わなかったから。
こちら側だけが合わせることを求められ、それを「歩み寄り」とする男性とは、どんなに好きな気持ちがあっても交際は続きません。
幸せな関係を想像できなかった女性たちには何があったのか、実録でご紹介します。
「仲のいい男友達がいて、恋バナなんかもできる仲でした。
半年前に別れた元カノについて今も連絡を取り合っているのは知っていて、気にはなるけれど彼に恋愛感情は持っていました。
コロナ禍でお互いの部屋で過ごすことが増え、私が手料理を振る舞うような時間もあって、このまま付き合えるかも、と思っていたのですが……。
彼に『新しい彼女ができても元カノさんとは話すの？』と聞いたら『そうだね、別れても友達だから』と言われ、『じゃあ、彼女が元彼と連絡を取り合うのはいいの？』と重ねて質問したら『それは男として嫌かな』と。
それは矛盾していると思い指摘したら、『彼女になってくれるなら一途な人がいい』と言い出し、『自分が元カノと話すのは彼女に一途っていえるの？』と聞いたら『元カノについてはちゃんと紹介するし、後ろめたいことはないから』と平然と返すのですよね。
言っていることはわかるけれど、元彼と連絡を取り合うことを一途じゃないとするのはやっぱり矛盾だし、後ろめたくないから自分はいい、とはならないのでは？ と思いました。
彼が一途さにこだわるのは知っていて、元カノと話すのも『別れた後の関係を大事にしたいから』と彼なりに元カノを大事にしている姿というのも受け止めているけれど、新しい彼女ができたのならまずその人に『一途』になるのが当たり前では、と私は思います。
『新しい彼女ができても元カノとはふたりで会うしご飯も行くし、それを嫌がるような人は無理だろうな』と話すのを聞いて、彼のことは諦めました。
私の心が狭いのはわかっていますが、たとえ一途に好きになられてもそういうつながりにモヤモヤするのは止められないだろうし、かといってそれを伝えても彼は私の気持ちを責めるのだろうし、付き合うなんて無理ですよね。
私にとっての『一途』は彼女一筋で元カノとは距離を置くことで、縁を切れとまでは絶対に思わないけれど、価値観の違う人とは付き合えないのだなと改めて思いました」（28歳／受付）
自分が大事にする人間関係を恋人にも理解してほしい、と思うのは当然です。
それなら恋人が同じく元パートナーと接触することも受け入れる必要があり、「自分はいいけれど恋人はだめ」とするのは、大きな矛盾。
「一途さ」を求めるのであれば、等しく自分も相手の考える一途さを受け取り、お互いにとってストレスのない付き合い方を話し合うのが正解ではないでしょうか。
（mimot.(ミモット)/ 弘田 香）
