自宅に放火した罪に問われている消防士の男の初公判が開かれ、男は保険金目的で放火をしたことを認めました。
木造住宅から勢いよく燃え上がる炎。2022年12月に起きたこの火事をめぐり、消防士の男が保険金目的で自宅に放火した罪に問われています。
初公判を受けたのは、藤枝市に住む静岡市消防局の消防士の男(26)。起訴状などによりますと、消防士の男は2022年12月、藤枝市の木造2階建ての自宅に火をつけ全焼させ、保険金あわせて5364万円をだまし取ろうとした、放火と詐欺未遂の罪に問われています。
12日、静岡地裁で開かれた初公判で、消防士の男は起訴内容のうち、保険金目的で放火をした罪については認めましたが、検察が1階の和室が火元だと主張していることについては「火元は玄関だ」と一部を否認しました。また、検察の冒頭陳述では消防士の男が鎮火から11分後に保険会社に連絡していたことや、「ザルやな、警察」と独り言を言っていたパソコンの音声データなどが明らかにされました。弁護側は情状酌量を求めています。