三菱重工中心に高速炉開発へ 次世代原発、経産省が選定

経済産業省

 経済産業省は12日、次世代型原発とされる高速炉に関する作業部会を開き、実用規模で経済性の見通しを得ることを目指す、実証炉の開発で中核となる企業として、三菱重工業を選定した。2024年度からの概念設計や将来的な製造、建設を担う。

 具体的な炉型には「ナトリウム冷却タンク型高速炉」を選んだ。技術の成熟度が高く、将来のニーズに応じて大型と小型に展開できるとして評価。高速炉開発や米国、フランスとの国際協力で実績と継続性があり、設計から建設、試運転までの遂行力を持つ同社が、中核企業として適切だと判断した。今後、設計の検討や機器開発を統括し、部品メーカーなどに発注する役割を担う。

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