【中国】車載動力電池の生産量、6月は45.7%増[車両]

中国自動車動力電池産業イノベーション聯盟(ABIA)が11日発表した中国の2023年6月の自動車向け動力電池の生産量は、前年同月比45.7%増の60.1ギガワット時だった。増加は5カ月連続。前月比では6.3%増加した。

種類別で見ると、三元系が前年同月比4.2%減の17.7ギガワット時となり、マイナスに転じた。リン酸鉄系は86.3%増の42.2ギガワット時。前月比では三元系が4.9%減、リン酸鉄系が11.7%増だった。

搭載量は前年同月比21.8%増の32.9ギガワット時で、前月比では16.5%増えた。種類別では三元系が前年同月比13%減の10.1ギガワット時、リン酸鉄系は47.5%増の22.7ギガワット時。

製品が自動車に実装された電池メーカーは6月に43社。前年同月から5社増えた。

メーカー別の搭載量は、寧徳時代新能源科技(CATL)が全体の45.1%に当たる14.85ギガワット時で首位を維持。比亜迪(BYD)は9.01ギガワット時(シェア27.4%)だった。

3位以下は◇中創新航科技(CALB):2.90ギガワット時(8.8%)◇恵州億緯リ能(リ=金へんに里、EVEエナジー):1.48ギガワット時(4.5%)◇国軒高科:1.22ギガワット時(3.7%)——と続いた。

三元系ではCATLがシェア63.2%を占め首位を維持。リン酸鉄系はBYDが39.6%、CATLが37.3%の順だった。

動力電池の1~6月の生産量は前年同期比36.8%増の293.6ギガワット時で、三元系は12.6%増の99.6ギガワット時、リン酸鉄系は53.8%増の193.5ギガワット時。

1~6月の搭載量は38.1%増の152.1ギガワット時。三元系は5.2%増の48.0ギガワット時、リン酸鉄系は61.5%増の103.9ギガワット時だった。

動力電池の1~6月の輸出量は56.7ギガワット時となった。三元系は39.4ギガワット時、リン酸鉄系は17.2ギガワット時。

■充電設備は665万台に

電動車向け充電施設の業界団体、中国電動汽車充電基礎設施促進聯盟(EVCIPA)によると、23年1~6月の充電設備の増加数は144万2,000台だった。6月末時点の充電設備の数は前年同月末比69.8%増の665万2,000台となった。

6月末時点の公共充電スタンドの設置数は214万9,000台で、6月に6万5,000台増えた。

公共充電スタンドの地域別設置数は、広東省が47万9,392台で最も多く、以下は江蘇省が15万4,713台、浙江省が15万3,771台、上海市が14万345台、湖北省が11万7,932台、北京市が11万7,252台と続いた。

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