味に太鼓判 尾花沢すいか 大石田で出発式

施設に運び込まれた「尾花沢すいか」の選果作業=尾花沢市

 夏スイカの生産量日本一を誇る「尾花沢すいか」の出発式が12日、大石田町のJAみちのく村山西部すいか選果施設で行われた。関係者が見守る中、糖度の高さやシャリ感に定評のある大玉を載せたトラックが東京の市場へと向かった。

 同町と尾花沢市の選果施設に早朝からスイカが運び込まれ、選果が行われた。低温の影響でやや収量が落ちた昨年と比べ、今季は天候に恵まれ、生育は順調に進んだ。出荷基準を糖度11度以上としており、JAみちのく村山営農販売部の志村秀弥次長兼園芸課長は「初めから糖度12度を超えるスイカが出荷できる」と自信を見せる。

 JAみちのく村山の販売額は2021年から30億円を超え、今季は105万3千ケース、30億8千万円を目標に掲げる。出荷量は関東が4割を占め、関西、東海、東北と続く。出荷は今月下旬~8月中旬をピークに、9月上旬まで続く。2Lサイズで1玉2千~2200円ほどという。

 出発式では神事やテープカットを行い、ふたば横山保育園の園児が太鼓の演奏で花を添えた。

施設に運び込まれた「尾花沢すいか」の選果作業=尾花沢市
施設に運び込まれた「尾花沢すいか」の選果作業=尾花沢市

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