ライスのアーセナル加入はなぜ発表されない? 189億円の男の移籍、手続き遅れにウェストハムも不満募らす

[写真:Getty Images]

ウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライス(24)の獲得が迫っているとされたアーセナルだったが、書類手続きが遅れて相手を怒らせているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

2022-23シーズンのプレミアリーグではミケル・アルテタ監督の下でチームは大きく飛躍。常に首位を走り19年ぶりの優勝かと思われたが、4月以降に急失速。チームの目標であったチャンピオンズリーグ(CL)出場は果たしたものの、2位でのフィニッシュとなっていた。

更なるチーム強化のため、今夏は資金を投じて補強を進めているアーセナル。すでに、チェルシーからドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ(24)を獲得した中、目玉はウェストハムのライスだった。

争奪戦ともなった中、拒否されてもウェストハムへのオファーを継続。1億500万ポンド(約189億円)のクラブ史上最高額を支払うことで、クラブ間合意に至ったと報じられていた。

しかし、なかなかライスの加入が公式発表されず。合意の報道から1週間以上が経過しているが、どうやら書類手続きが遅れているという。

『スカイ・スポーツ』によれば、アーセナルの弁護士が書類作成に時間を要しているとのこと。すでにライスはメディカルチェックを通過しており、いつでも合流できる状況だが、肝心の契約書がかわされていないという。

ウェストハムもライスの売却を認めている中、この不手際に不満を抱くことに。支払いの形式について両者は揉めていたが、そこもすでに解消済み。手続きに時間を要している状況だという。

アーセナルは16日からプレシーズンツアーのためアメリカに出発。その前にライスの契約をまとめ、帯同させたい考えがある。

一方で、アヤックスのオランダ代表DFユリエン・ティンバー(22)の獲得も近づいているとされ、先にティンバーの加入が発表される見通し。2つの大きな移籍を同時に進めた結果、遅れが生まれているようだ。

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