トッテナムからの退団が近づいているとされるイングランド代表FWハリー・ケイン(29)だが、本人の希望はドイツ行きのようだ。
トッテナムのエースに君臨し、チームを牽引するケイン。レンタル移籍を繰り返した中、2013-14シーズンから定着。するとその得点力が開花し、3度のプレミアリーグ得点王を記録するなど、屈指のストライカーとして名を馳せている。
イングランド代表でもキャプテンを務めるケインだが、クラブではタイトルに恵まれず。これまでも何度も移籍の噂が上がる中でクラブに忠誠を誓ってきたが、ついに離れる時が近づいている。
バイエルンが熱心なアプローチを続け、本人もドイツ王者でビッグタイトル獲得という夢を追いたいと考えているという報道がある中、フランスの巨人であるパリ・サンジェルマン(PSG)も獲得を諦めていない。
フランス代表FWキリアン・ムバッペが契約延長を固辞したことで、フリー移籍を認めたくないPSGは今夏の売却に動いている。ただ、本人はチームを去る意思を示しておらず不透明な状況。ただ、居なくなった場合の後釜を探す必要がある。
フランス『RMC Sport』によれば、PSGはスタッフをロンドンに派遣。先週のうちにトッテナムのダニエル・レヴィ会長、そしてケインの近しい人物と会談したという。
ただ、ケインの獲得は簡単には行かない状況。すでに以前から関心を寄せていたものの、ケインはPSG行きに興味がない様子。バイエルンへの移籍を優先しているとのことだ。
とはいえ、バイエルンもまだトッテナムと合意できていない状況。PSGは1億ユーロ(約154億3000万円)に近いオファーを出して、トッテナムを納得させたい意向があるとされ、待遇面でもバイエルンの用意した約1200万ユーロ(約18億5000万円)を超えるものを提示する見込みだという。
PSGはケインの獲得を目指すものの、失敗に終わった場合には、フランクフルトのフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ、ユベントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチの獲得を目指すと見られている。