【韓国】金利3.50%で据え置き、4会合連続[金融]

韓国銀行(中央銀行)は12日に開いた定例の金融通貨委員会で、政策金利を年3.50%で据え置くことを決定した。据え置きは4会合連続となる。

同委員会は「6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率(前年同月比2.7%上昇)が21カ月ぶりに2%台となった状態で、無理に金利を引き上げて不安定な経済と金融を萎縮させる理由はない」と判断し、据え置きを決めた。

とりわけ、最近起きた第2金融(都市銀行以外の金融機関)のセマウル金庫の延滞率上昇や取り付け騒ぎも、この決定を後押ししたもようだ。

■3.75%への利上げ余地残す

一方、韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は同日の記者会見で、「6人の金融通貨委員全員が3.75%の可能性を開いておかなければならないという意見で一致した」と述べ、今後の状況によってさらなる利上げの可能性を示唆した。

「利上げ要因はなくなったのではないか」という記者の質問に対しても、李氏は「米国のCPIによって主要国の通貨政策や為替相場がどのように動くか見なければならないが、依然として金利差や為替市場の不安は残っており、利上げの可能性はある」と強調した。

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